今の会社に入ってフルリモート・フルフレックス勤務となり、副業の方も本格化。2022年度から個人事業主申請も出して、青色申告をしております。
20代前半のブログからスタートし、趣味からお小遣い稼ぎ、そして副収入という形とゆったりではありますが、無理のない範囲で少しずつステップアップしてきた感はあります。(もちろん、副業をする理由はお金だけでもないのだが。)
普段あんまりオープンにしていませんが、毎月30~40万円はコンスタントに副業で稼げるようにここ1年間でなりました。(別途、会社員の給与はあります)
繰り返しになりますが、最初は趣味レベルであったことは事実。「50円儲かったー!」とGoogleアドセンスの管理画面を見ながら嬉しがっていたブロガー時代も最近のことなんですよね。
また、こういうお金の話をすると情報商材だったり怪しい話になることは多いと思いますが、安心してください。わたしの副収入はすべて事業会社との取引のみで構成されています。
何か商材を売る気もないですし、そもそも再現性があるかもわかりません。複業・兼業市場は今後も伸びていくと思いますし、会社員の方でもチャレンジする人が増えてくることが想定されます。本記事がそのようなチャレンジャーの方の少しでも参考になれば幸いです。
Contents
副業市場は今後も伸びていく予想
まずはわたしのお話に入る前に、副業の市場についてふれてみたいと思います。
矢野経済研究所が出している「副業支援プラットフォームの市場規模に関する調査(2022年)」によると、副業支援プラットフォームの市場は右肩上がりに伸びていき、2023年には397億円に到達すると予測されています。
コロナ禍でデジタルマーケティングやDX化のニーズが増えたこともあり、エンジニアやマーケターなどの一部の職種においては多くの募集を見るようになりました。
「都会IT上場ベンチャー企業に地方に住みながらの転職」「副業でそれなりの収入が得ることができる」
現状のわたしがあるのも、この時流の影響が大きかったと思います。
とはいえ、会社員×副業は難しい
そんな市場の流れがある中で、「会社員×副業」を実践しているわたしが思っているのは、「会社員しながら副業するのは難しい」ということです。
(「かじっくすもやってるやん」というツッコミも聞こえてきます。)
もちろんチャレンジする方を止めることは全くありません。ただし、現実は地道な苦労も必要になってくることも覚悟してほしいかなと思います。
「なぜ、会社員をしながら副業するのは難しいのか?」について、これから説明していきます。
ポートフォリオのバランスは崩せない
一つここでお伝えしたいのが、「副業」と「兼業」は言葉は似ているが、個人的には考え方や働き方は大きく異なると考えております。
副業と兼業をシンプルに数式で表すと以下のような形になります。
- 副業 = 案件1 + 案件2 + 案件3 + ・・・ + 案件N + 本業(会社員)
- 兼業 = 案件1 + 案件2 + 案件3 + ・・・ + 案件N
「あえて書かなくてもわかる」という声も聞こえてきますが、本業(会社員)の有無は大きいと感じています。
なぜなら、コミットするべき案件が本業であることは変わりないし、決して外すことができないからです。
(もちろん兼業だから手を抜いているという話ではありません。)
フルタイムの会社員の場合は一定の稼働時間と成果の確保が必要となり、その対価として給与を受け取る仕組みになっています。そのため、「本業にコミットできない」となるとここの信頼関係が壊れてしまいます。
「会社員を続けている以上、がっつり個人の仕事にBETする」といった選択肢は取れず、会社員を軸としたポートフォリオの形成はMustになります。
会社ルールの制限の中での副業
会社によりけりですが、副業におけるルールは色々とあります。
- コアタイム中は副業NG
- 稼働時間は20時間以内
- 同業他社の支援は行っていはいけない
などなど。
上記のような条件はクライアント視点に立った際にネガティブな要因になることがあります。
例えば、「コアタイム中は副業NG」において、クライアントは日中のコミュニケーションが取れない状態になってしまうということになります。となると、時間の自由度の高いフリーランスの方や企業に依頼するのはごく自然です。
コアタイム以外(平日夜、土日)となると、仕事の幅も狭くなってしまい、なかなか単価を上げていくことが困難だったりします。
厳しい言い方になりますが、クライアント(主に企業)にとって「副業」「兼業」「会社員」「フリーランス」など働き方は全く関係ありません。
期待通りないし、期待以上の成果を出してくれることが大事になります。
きっかけは直近の転職にあった
わたしが今のスタイルを確立できたきっかけは「直近の転職」でした。
2022年から会社員ではありますが、「フルリモート&フルフレックス勤務」の働き方にシフトしています。この働き方になってから、日中にコミュニケーションを取れたり、ミーティングを設置することが可能になりました。
アフィリエイトやLPコーディングのようなひとり完結するような仕事から、クライアントワークに切り替えることができたのはわたしにとっての転機でしたね。
会社員が副業の収益を上げる方法
ここまでは会社員の複業スタイルがいかに難しいかを書いてきました。それでも「チャレンジしたい」「ますます燃えてきた」という方に向けて、わたしがどうやって副業の収益を上げてきたのかを3つのポイントに絞って解説していきます。
- 単価を上げる
- アップセルとクロスセルを目指す
- 地方案件ではなく、都会案件を獲得する
単価を上げる
一番大事なポイントです。「副業 = 時間が限られる」ため、数より質で勝負をする必要があります。
- 自身のスキルセットを高める
- 市場価値の高い仕事を探す
- 伸びている事業や業界に飛び込む
など、単価を上げる方向で動くことが収益を上げるための近道だと考えております。
マーケティング系の仕事だと、時給3,000〜3,500円くらいが相場かなと思いますね。ちなみにわたしの場合は原則として時給5,000円を切らないように交渉することが多いですね。
上記のような投資判断ができるクライアントとのマッチングを目指し、その期待に応えられる成果が出せる人材を目指していきましょう。
アップセルとクロスセルを目指す
こちらも「量より質」の考え方に近い内容です。
わたしは新しいクライアントの開拓よりも、既存クライアントとの継続の方が重要であると考えております。
特にマーケティング関係の仕事は短期的に結果が出ることは少なく、成果につながるまでそれなりに期間を要することが多いです。そのため、長く、深くご一緒させていただく方がクライアントのためにもなります。
また、成果を出せば、単価交渉(アップセル)もしやすいですし、他のプロジェクト・案件の紹介(クロスセル)をしていただける可能性は高まります。
実際にわたしの場合も、月5万円でスタートしたオウンドメディアの運営代行の案件も、1年間で月20万円の報酬にまで伸ばすことに成功しました。
限られた時間だからこそ、少ないクライアントさんと向き合い確実に成果を出していくことが収益アップにつながると考えております。
地方案件ではなく、都会案件を獲得する
わたし自身は富山県という地方に住んでおりますが、県内の副業案件は現在0本です。単価が低いというよりも、そもそも副業案件が少ない印象ですね。
こちらは、外的要因もあると考えております。地方の中小企業において、「業務委託を活用する」という選択肢はまだまだハードルが高い印象です。ましてや、副業人材を活用するなんて想像もしていないでしょう。
また、Webマーケティング・マーケティングに関する案件も少ない印象です。実際に転職サイトを見てもそういった求人はなかなか見ないですしね。
地方在住で単価の高い副業を探していらっしゃる方は複業系のプラットフォームを活用することがおすすめです。
現在ではプラットフォームの種類も充実し、高単価な案件も豊富に揃っています。仕事を獲得するハードルもかなり低くなっている印象ですね。
わたしの場合も、最初は複業系のプラットフォームから案件獲得し、徐々にSNSや知人からの紹介などに裾野を広げていきました。
まとめ:振り返りと今後について
会社員×副業の複業スタイルを1年間実施してきた振り返りをあらためて行ってきました。
振り返ってみたら簡単に聞こえますが、案件の獲得から定着化まで試行錯誤の連続だったことは間違いありません。最初はブログ運営の数十円からでしたから。
とはいえ、会社以外で活躍できる環境があり、安定した収益が得られるようになったことは大きな成長ではあったなとあらためてこの1年を振り返って感じます。
これからは時間が限られる中で、いかに単価を上げていけるか?そのためには自身の市場価値をさらに高めていく必要があります。スキルセットを上げることで、本業にも相乗効果が出ます。
独立、創業意欲はめちゃくちゃ高いわけではないので、このままのスタイルを続けつつも仲間やパートナーとのつながりを増やして、チームで大きな案件にも取り組んでいきたいですね。
せっかく富山県という地方に住んでいるので、地方創生につながるお仕事もご縁があればとも考えております。
繰り返しになりますが会社員をしながらの副業スタイルは、時間と環境の制限があることから、スキルセット抜きにして難しいと考えております。
もしそれでもチャレンジされる方がいらっしゃったら本記事で紹介したような内容も参考にしてみていただけたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
おまけ:好きであるが大前提
本記事ではがっつり収益の軸で書いてはいますが、「好き」や「やりがい」があることは大前提に必要かと思います。とはいえ、収益が少ないと「何のためにやってるんだっけ?」ってなります。
「好き」「得意」「市場価値」「お金」この4つが重なってこその「やりがい」だと思いますので、バランスのとれた仕事、働き方を目指していきましょう。